ヨーヨーフリースタイル部門 (X部門、AA部門、A部門)

 

使用音楽について

競技者は自分で選んだ音楽に合わせて3分間内の自由演技(フリースタイル)をする。

音楽は、CD(CD−Rも可)、MDのみとする。CD−RW、MDLP、カセットテープは受け付けない。

音楽は1トラック内に収めなければならない。複数のトラックにまたがったり、複数のメディアにまたがるものは受け付けない。

全ての音楽は、トラックナンバーと競技者名をシールなどを利用し、明記しておかなければならない。

指定トラックを再生した瞬間から3分を計測する。

音楽は再生装置が3分(180秒)を表示した時点で、停止(カットアウト)とする。

3分に満たない音楽トラックの場合は、1トラックを再生し終えた時点で終了とする。

音楽が始まる前の、もしくは3分の合図であるカットアウト後のトリックは、採点の対象としない。

音楽は、全ての観客に、適するものでなければならない。不適当な音楽(わいせつなもの等)を使用した競技者は失格とする。

もし、競技者が、自分の音楽が適当なものかどうか自信が無ければ、ジャッジがそれを聴き、確認することができる。

全ての競技者の動きは、観客・会場施設そして競技者自身の安全を、保証しなければならない。

ジャッジは危険な行為をした競技者を失格にすることができる。

ディスクの傷、オーディオ係のミスなどにより、音楽が3分に満たないうちに停止した場合、

スコアを継続したまま、音楽が停止した箇所からの再スタート、もしくは、その部門の最後に再審査をうけることができる。

 

使用ヨーヨーについて

ヨーヨーのメーカー、種類、パーツ交換、メンテナンス、改造に、制限はない。

観客、会場施設、競技者自身の安全が脅かされる改造、ヨーヨーを使用した場合、ジャッジはその場で競技者を失格にすることができる。

ストリングは、ヨーヨー専用の市販品を使用しなければならない。ただし、X部門での特殊なスタイル

(ゴーウエスト・ロングストリング・透明ストリング等)を行う場合のみ、ジャッジの安全確認を受けた上での使用を認めることができる。

演技中にストリングが切れるなどしてヨーヨーが観客席に飛び込み、

観客の安全を脅かした場合、その時点で演技を停止し失格とする場合がある。

競技者本人がステージ上に用意したヨーヨー以外、使用してはならない。

X部門などでステージから落ちたヨーヨーは、競技者本人以外の人が拾いステージに戻してはならない。

 

部門と使用ヨーヨー数に関して

A部門(シングルエー部門)

1個のヨーヨーのみを使用し、

ストリングプレイを中心に構成される部門。

AA部門(ダブルエー部門)

2個のヨーヨーを同時に使用し、

ルーピングプレイを中心に構成される部門。

X部門(エクストリーム部門)

A、AA部門に属さない全てのスタイルの部門。

 

その部門に属さないスタイルを競技者が演技した場合は、

 その部分は加点対象として審査されない。(減点対象としては審査される。)

ヨーヨーの絡まり、構成上の都合などによる交換の場合でのみ、複数のヨーヨーを規定数以上使うことはできる。

 (同時には、A部門で1個、AA部門で2個しか使ってはいけない。)

 

東京・名古屋リジョナル予選について

東京リジョナル・名古屋リジョナル共に各部門、予選はありません。

競技者自身がその部門のレベルに適当であるかどうか判断して出場してください。

 

UTYJ04ナショナルの予選について

当日参加、シード枠あわせて、X部門10人、A部門10人、AA部門15人を上限とします。

東京・名古屋リジョナルの上位入賞者から、部門別に参加者数のルート(端数繰り上げ)のシード枠を設けます。

(参加者0人−0シード枠、参加者1人−1シード枠、参加者2〜4人−2シード枠、参加者5〜9人−3シード枠、

 参加者10〜16人−4シード枠、参加者17〜25人−5シード枠、参加者26〜36人−6シード枠)

当日参加者は1分(60秒)のフリースタイルで予選を行い、部門ごとの当日参加枠(定員−シード枠)を高得点順に決定します。

当日参加者数が当日参加枠数より少ない場合は、予選は行いません。


A、AA、X部門のフリースタイル採点ルール

A、AA、Xのフリースタイルの点は、「技術点」と「パフォーマンス点」の2つの要素の合計から成り立つ。

ナショナルのX部門ではラウンドロビン方式を採用。Xのルールはこちら

「技術点」

技術点は、2つのクリッカー(数取り器)の加点と減点の和をもとにする。

加点対象

上級レベルのトリックが成功した場合に加点される。加点は「技術要素」毎で加点される。

例: ストリングヒット(トラピーズ、バウンス等)、ポップ(跳ね上げ等)、ラップ(掛け系等)、

 トランジション(変形等)、リジェネレーション、リリースキャッチ(スーサイド系)、

 ウィップキャッチ(アイアンウィップ系)、そのほか、ヨーヨーの巧みな動き。

追加点の対象:難易度、オリジナリティ、長スリープでの連続トリック、巧みで壮大な動き。

同じトリックは2度目以降は加点されない。しかし、超高難易度のトリック、もしくは、

 異なるトリック(コンボ)内での「技術要素」はジャッジの判断によって2度目でも加点しても良い。

3分間のフリースタイルの前もしくは後のトリックやアピールは、加点されない。

 

減点対象

明からなトリックミス、コントロールのロス、ワインダー等。

ストリングが絡まる等、やむをえず別のヨーヨーに交換する場合は減点とみなす。

技術点は、競技者の総合点の70%を占める。

 

「パフォーマンス点」

フリースタイルの構成のパフォーマンス要素に対し、各ジャッジは30点満点で採点する。

前年の全国大会、世界大会の勝者クラスが、20点を超えない程度を基準とし採点する。

もし30点を超えるべき競技者がいた場合は30点を超えて採点しても良い。

例:

パフォーマンス要素がない構成 0点

意識のないパフォーマンス 1〜5点 

意識はあるが未熟なパフォーマンス 6〜10点

意識されているパフォーマンス 11〜15点

世界・全国優勝クラスのパフォーマンス 16〜20点

ショーとして成り立つパフォーマンス 21〜25点

世界的な一流のパフォーマー(サルティンバンコ・シルクドソレイユ)クラスのパフォーマンス 26点〜

 

上級のトリック要素が行われている間のみを対象とするが、以下のようなことは、その制限下ではない。

ステージ上での存在感、振り付け(コーリアグラフィ)、雄大さ、コントロールやラインの優雅さ、

 巧みなヨーヨーの動きの完成度、オリジナリティ、動き(ヨーヨーの動きの広さ)等。

上級のトリックが行われている間ではないエンターテインメント性のあるアピールや

 パフォーマンス要素に対する観客の反応に対し、パフォーマンス点は加算されるべきではない。

 

「最終得点」

技術点は標準化(ノーマライズ・平均化、ジャッジ間の採点バランスの差をなくし、ジャッジ間の不公平をなくす。)され、

 競技者の得点となる。

ジャッジが6人以上いる場合のみ、各競技者の各項目に対し、最大と最小の点をつけたジャッジの採点を切り捨てにする。

同点の場合は、以下をベースに順序づける。技術点、パフォーマンス点の順。

それでも、同点の場合は、ジャッジがふさわしい案を提案できる。もしくは、同点を宣言することができる。

この採点方法はガイドラインであって、各ジャッジがそれぞれのジャッジとしての信条に基づき自信を持って、

 競技者に対し公平、正当に審査、採点していれば、このルールに絶対対応しなくても良い。

 ジャッジの決定は、絶対であり、最終決定である。懇願等は認められない。